ジャパン・ホットスポット概要

ジャパン・ホットスポット概要

Photo:©MGPHOTO/Masami Goto

ジャパン・ホットスポットは、北海道・本州・四国・九州を中心に大小数千の島々からなっています。7割以上が山地で、海抜マイナス4メートルの八郎潟から3776メートルの富士山頂上まで大きな高低差があります。また、地底に3つのプレートが集まっており、火山活動が引き起こされています。

このような自然条件によって、南は湿潤亜熱帯から北は北海道を含めて温帯までの多様な気候や、北方針広混交林からマングローブや亜熱帯常緑広葉林などの熱帯系の植物までの多様な植生がもたらされています。

ジャパン・ホットスポットの脊椎動物のおよそ4分の1がジャパン・ホットスポットの固有種です。とくに両生類は75パーセントが固有種です。

このような多様な気候条件や生物多様性の影響を受けて多様な日本文化も生み出されました。日本の人々が自然を愛する心は強く、長い歴史があります。
しかしながら、ジャパン・ホットスポットの自然生態系は、都市開発により大きな影響を受けています。また、マングースなど外来生物も問題になっています。

地理

富士山山頂

Photo:©Kikuji Kadoi

日本列島は、約1,500万年前に、フィリピン海プレートと太平洋プレートがユーラシアプレートの下に潜り込み、さらに日本海が出現したことによって、形成されました。北緯22度付近から北緯46度付近にまたがっており、南は湿度の高い亜熱帯から北の北海道まで、さまざまな気候があります。日本の総面積は約373,490㎢で、その7割以上は山です。海抜の最も低い所が秋田県の八郎潟で海面下4m、最高地点は静岡県の富士山山頂で、3,776mの高さです。

日本列島のあたりでは、数枚の地殻プレートが交差する場所です。このことが、多くの火山、温泉、山々を生み出す要因となりました。地震が多い原因でもあり、また、日本列島の気候と植生にも強い影響を与えています。

日本列島には、北海道、本州、四国(18,256㎢)、九州の主要4島に加えて、小笠原諸島、大東諸島、南西諸島(琉球諸島と薩南諸島を含む)、伊豆諸島など大小3,000を越える島々があり、いずれも独特の植生を持っています。

気候

冬の山脈

Photo:©環境省

日本は、広範な緯度にまたがっていること、太平洋と日本海に挟まれた位置にあること、さらに高い山が多いことから、気候の変化に富んでいます。

冬季には、ロシア東部の上空でできた高気圧地帯から大陸性気団が生まれ、そこから発生する風が日本海を横断するときに大量の湿気を含みます。湿気を含んだこれらの気団は、本州の中央部を走る山脈にぶつかり、上昇しながら冷やされて日本海側に大量の雪を降らせるため、この地域は世界でも指折りの豪雪地帯に数えられています。

一方、日本の太平洋岸は、湿気を失った気団が山脈を越えてくるので非常に乾燥します。しかし、冬以外は、各地とも降雨に恵まれています。冬は、オホーツク海が流氷に覆われるので、漁船は、南よりの漁港から出港しなければならなくなりますが、最近では、流氷は年々減少しています。

梅雨と呼ばれる雨季は6月前半に始まり、およそ2カ月間続きます。
初秋には、雨の動きが逆方向となり、北から南へ移動します。晩秋のころまでには、全国的に快晴の日が多くなります。

屋久島の森

Photo:©Takashi Nishikawa

年間の平均雨量は、太平洋側にある東京都で1,405mm、本州南部の紀伊半島にある尾鷲市では4,000mm、日本海沿岸の高田市は2,880mmですが、ただしその半分は雪によるものです。九州南端のすぐ南にある屋久島は、世界でも有数の多雨地域で、年間の平均降雨量は5,000mmを優に超えます。日本は、列島全体が青々とした草木に覆われていることからも分かるように、雨不足に悩むことはめったにありません。

南から北上する暖流の黒潮と対馬海流の強い影響で、全体的に気候は温暖ですが、千島列島から南下する寒流の千島海流(親潮)の影響で、北海道と東北地方北部の東岸では時折濃霧が発生し、日照を必要とする稲作に打撃を与えることもあります。

植生

日本の植生は針葉樹混交林(亜高山帯森林あるいは亜寒帯森林ともいいます)から、亜熱帯常緑広葉林および南部におけるマングローブの生える沼地まで、幅広いものとなっています。

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