固有属の中に含まれるのは以下のとおり。
コウヤマキ属(1種のみ)、レンゲショウマ属、トガクシショウマ属(1種のみ)、シラネアオイ属、オサバグサ属(1種のみ)、ワダンノキ属(1種のみ)、ウサギギク属、キヌガサソウ属、ハクセンナズナ属、オゼソウ属(1種のみ)、ハコネコメツツジ属(1種のみ)、シロテツ属(2種)、ヤツデ属(2種)、バイカアマチャ属、サワルリソウ属、スズコウジュ属、ケイビラン属、クサヤツデ属など
Photo:©Takehiko Sato
現在、20分に1種というスピードで地球上の生物種が絶滅しているといわれています。"生物多様性"という言葉は、遺伝子、種、生態系のすべての生命プロセスを指していますが、種が絶滅するということは、遺伝子の喪失を意味し、生態系にも影響をもたらします。
ジャパン・ホットスポットには、どんな生き物が暮らしているのでしょうか。
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日本には、およそ5,600種の維管束植物(シダと種子植物)が生育しており、そのうち、約35%にあたる1,950種は、日本の固有種と考えられています。
日本固有科には、コウヤマキ科、シラネアオイ科、オサバグサ科(ケシ科として総称されることも)の3科があります。 固有属は20属あり、そのうちの7属は、下位に1種しか持っていません。
Photo:©Mieko Ueno
固有属の中に含まれるのは以下のとおり。
コウヤマキ属(1種のみ)、レンゲショウマ属、トガクシショウマ属(1種のみ)、シラネアオイ属、オサバグサ属(1種のみ)、ワダンノキ属(1種のみ)、ウサギギク属、キヌガサソウ属、ハクセンナズナ属、オゼソウ属(1種のみ)、ハコネコメツツジ属(1種のみ)、シロテツ属(2種)、ヤツデ属(2種)、バイカアマチャ属、サワルリソウ属、スズコウジュ属、ケイビラン属、クサヤツデ属など
固有に近い種に、興味深いものが数多くあります。例えば、ヤマグルマは、導管のない、希少な、古いタイプの被子植物で、本州中部から南に向かって散発的に現れます が、日本以外では台湾にしか生育していません。
しかし、面白いことに、日本の植物相の特色と思われる属は、台湾ではあまり見られないのです。日本の植物相の大部分は、中国中東部、韓国、北方諸島と大陸から来たものであり、一方、台湾の植物相は、フィリピンの南端と中国南東部から来たものだとされています。
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小笠原諸島には、植物の原産種が約500あり、そのうちの約43%は固有種です。樹木の原産種では、約75%(97種のうちの73種)が固有種です。
日本の植物の中で約90属は、「第三紀周北極植物群」【Arcto-Tertiary-Geoflora】と呼ばれてきた仲間です。一般にこれらの属は、かつて第三紀(約6500万年前から163万年前とされる)の頃に世界中に分布していたといわれます。
主な属には、次のようなものがあります。ツクバネ属【ビャクダン科】、ルイヨウボタン属【メギ科】、サンカヨウ属【メギ科】、ナツツバキ属【ツバキ科】、マツブサ属【マツブサ科】、シキミ属【シキミ科】、フジ属【マメ科】、ハギ属【マメ科】、タコノアシ属【ベンケイソウ科】、ズイナ属【ユキノシタ科】、チダケサシ属【ユキノシタ科】、チャルメルソウ属【ユキノシタ科】、コウモリカズラ属【ツヅラフジ科】、イワウチワ属【イワウメ科】など。
これらの多くは、高緯度地帯の化石として世界的に知られています。 これらの属が生育する森林は、かつては広範囲に広がり、途切れることなく分布していましたが、現在ではかなりまばらになっています。それぞれの下位に続く種は、北米南東部、日本、そして中国という広く離れた地域に分散しています。この生物地理学的な分布はほぼ200年前に発見されて以来、その起源をめぐってさまざまな考察が行われてきました。『種の起源』を執筆していたチャールス・ダーウィンもこの問題に注目したといわれています。
日本の脊椎動物の固有種の割合は際立って高いものです。哺乳類は91種ですが、その半数の46種は日本固有種です。さらに、固有属は6つで、そのうち以下の3属は下位種が1つのみです。
ニホンヤマネは山梨県北杜市の「市のシンボル」。北杜市では、官民連携の保護活動が行われている。Photo:©Hokuto City
その他の3つは以下のとおりで、いずれも下位種が2種だけです。
全身をトゲに覆われたアマミトゲネズミ属の生息域は極めて限られており、アマミトゲネズミ【絶滅危惧ⅠB類】は、奄美大島だけ、オキナワトゲネズミ【絶滅危惧ⅠA類】は、ヤンバルの森だけに生息していることで知られています。
本州から西方の海上に浮かぶ佐渡島には、哺乳類の固有種が2種生息しています。サドトガリネズミ【トガリネズミ科】とサドモグラ【モグラ科モグラ属】です。
爬虫類は64種でそのうちの24種は固有種です。IUCNのレッドリストには以下の4種が掲載されており、絶滅が危ぶまれています。
Photo:©Takehiko Sato
両生類は58種で、そのうちの44種が固有種です。
両生類のサンショウウオ属も固有種が多く、すでに分かっている23種のうち15種が固有種で、その中のオキサンショウウオ【サンショウウオ科サンショウウオ属 絶滅危惧ⅠA類】は、島根県隠岐の島後(どうご)にしか生息していません。
Photo:©Ogasawara Village Tourist Association
日本という生物多様性ホットスポットに常に生息していることが分かっている鳥類は368種ですが、そのうち固有種はわずか15種です。
そのうちの1種ノグチゲラ【キツツキ科ノグチゲラ属 絶滅危惧ⅠA類】は、固有属のたった1つの種で、ヤンバルの森に棲んでいます。
日本には『バードライフ・インターナショナル』によって特定された固有鳥類生息地域(EBAs)が、3カ所あります。伊豆諸島には、2種、小笠原諸島にメグロ【メジロ科メグロ属 絶滅危惧II類】が1種、そして、南西諸島に7種の生息地域限定種が生息しています。そのうちの5種は奄美大島と沖縄にだけに棲んでいます。
淡水魚相は、214の在来種のうち、52が固有種です。
主に海からの魚が多いのですが、厳密な意味で淡水魚と明確に定義できるのは、ヒメハヤ【コイ科】やドジョウ【コイ目】とタニノボリ科【コイ目】の魚などで、これらは、生物多様性ホットスポットの中で多様化してきました。枝分かれしたものは、固有種の半分近くを占め、また4つの固有属のうちの3つを占めています。
古代の系統【ancient lineages】に属するヤツメウナギ【ヤツメウナギ科】の5種とチョウザメ【チョウザメ科】の4種が淡水魚相の重要な構成員で、魚類の系統発生上の希少性という点で生物多様性ホットスポットの中でも筆頭に位置づけられます。
蝶は約237種が在来種と考えられていますが、その中には、外来種が定着したものも含まれています。ハンミョウ【ハンミョウ科ハンミョウ属】は、記録されている24種のうち、6種が固有種です。