CBD/COP10

G8サミットで、世界のリーダーたちが生物多様性の重要性を強調

2010.07.23

マレーシアの熱帯雨林 © istockphoto

モントリオール、2010年6月30日 ― 6月25日および26日にカナダのムスコカで開催された主要国首脳会議(G8ムスコカサミット)において、各国首脳らは、人類の幸福や持続可能な開発、貧困撲滅にとって生物多様性が極めて重要であることを明確に示し、現在の多様性損失速度により引き起こされる深刻な脅威を強調しました。

国際社会が現在の生物多様性の損失の速度を著しく減少させるための2010年目標を達成する見込みは極めて低いとして、G8首脳らは達成可能なポスト2010年の枠組みを新たに採択することの重要性を強調しました。

G8ムスコカ宣言「回復と新たな始まり」では次のように述べられています。

国際生物多様性年である2010年に、我々は、国際社会は世界的な生物多様性損失速度を著しく減少させるという2010年目標を達成する見込みが無いことは非常に残念である。生物学的に多様で回復力のある生態系は、人間の幸福や持続可能な開発、貧困の撲滅にとって重要であるため、生物多様性の現在の損失速度は深刻な脅威である。この10月に生物多様性条約締約国会議を開催する日本を支援すること、特に、意欲的で達成可能なポスト2010の枠組みを採択することの重要性を強調する。この領域で科学と政策のインターフェイスを強化する必要性を認識するとともに、我々は生物多様性及び生態系に関する政府間プラットフォーム(IPBES)の設立の合意を歓迎する。

今年9月22日には、第65回国連総会の一般討論演説の開始前に、生物多様性に関する首脳級特別会談がニューヨークで開催される予定です。また、第10回生物多様性条約締約国会議(COP10)が、翌月10月18日から29日に愛知県名古屋市で開催されます。

COP10では、現実的な目標を定め、世界的な枠組みの中で国別実施を認める方法によって多様性損失の潜在的な原因に取り組む、新しい生物多様性条約2011-2020年戦略計画を採択することが期待されています。

「2007年のハイリゲンダム・サミット、さらに2008年の洞爺湖と2009年のラクイラでのG8会議において、生物多様性の問題はG8の議題の1つとなってきた。国際生物多様性年である今年、生物多様性条約事務局のあるカナダでG8首脳が会談した意義は大きい」と、生物多様性条約事務総長アフメド・ジョグラフ氏は述べました。