国際
2010.03.02

絶滅の危機が極めて高いとされたインド
ネシアのメガネザルの一種
photo : © Geoff Deehan
2010年2月18日、世界の霊長類危機種トップ25が、報告書「危機に瀕する霊長類・世界の最も危機に瀕する霊長類トップ25 2008-2010年版」において発表され、マダガスカルの5種、アフリカの6種、アジアの11種、中南米の3種がリストアップされました。
現在、世界の634種の霊長類のうち、5割近くの種がIUCNレッドリストの絶滅危惧種にリストアップされており、緊急の保全の対応が必要とされています。報告書は、熱帯林の破壊、野生生物の違法取引、ブッシュミート(野生生物を食料として狩猟すること)により、すべての霊長類の約半数が、現在絶滅の危機に瀕していることを示しています。とくに熱帯林の燃焼と伐採は、生息地の破壊だけでなく、気候変動の原因となる温室効果ガスを大気中へ放出する原因にもなっています。
IUCN・SSC霊長類専門家グループの委員長であり、コンサベーション・インターナショナル(CI)会長のラッセル・ミッターマイヤー博士は、「世界の霊長類危機種トップ25リスト発表の目的は、もっとも危機に直面している種を示し、一般の人々の関心を高め、各国政府が行動を取るように促し、極めて重要な保全の取り組みへの資金的支援を促すことである。特に、今年10月に日本で開催される生物多様性条約締約国会議(COP10)で、各国政府が本当に必要な生物多様性保全活動に貢献できるよう後押ししたい。」と述べています。
※「危機に瀕する霊長類・世界の最も危機に瀕する霊長類トップ25 2008-2010年版」は、IUCN 種の保存委員会(SSC)、国際霊長類学会(IPS)とコンサベーション・インターナショナル(CI) の協力により作成されました。