サイエンス

2010年国際生物多様性年のウェブサイトが開設されました

2009.12.18

国際生物多様性年のウェブサイト

2010年の国際生物多様性年まで残りわずか53日を切った11月10日に、国際生物多様性年のウェブサイトhttp://www.cbd.int/2010/welcome が開設されました。モントリオールで行われた発表会には、193の締約国や協力機関を代表して500名以上が参加しました。

国連事務総長パン・ギムン(潘基文)氏は、生物多様性の2010年目標が達成される見込みは薄いが、全ての政府および市民が一丸となって、「生物多様性、それはいのち 生物多様性、それは私たちの暮らし(国際生物多様性年のスローガン)」のように地球上の生物を保護するよう呼びかけました。

2010年目標は、2002年にヨハネスブルグで行われた持続可能な開発に関する世界首脳会議で各国のリーダーによって採択されたものです。この目標は「2010年までに現在の生物多様性の損失スピードを世界、地域、国レベルで大幅に減少させ、貧困削減と地球上のあらゆる生物の利益に貢献する」ことを目指しています。

この目標年にあわせて、国連総会は2010年を国際生物多様性年(IYB)と宣言しました。この要となる年の主な目標は、様々な対象相手に生物多様性の価値を効果的に伝えること、そしてそれを保全、保護し持続可能な利用をするよう促すことです。よって国際生物多様性年は、地球上の生物が存続する上で生物多様性が果たす重要な役割に関する一般市民の理解を深め、生物多様性-まさに全人類を存続させている生命体-を保全し持続可能な利用をする中で、個人や地域社会や国が果たす役割を明らかにするまたとないチャンスです。

国際生物多様性年を記念し、国連総会は、生物多様性に専門的に取り組む各国首脳が参加するハイレベル会合を2010年9月に行う予定です。第64回国連総会議長でリビア出身のアリ・トレキ氏は各国のコミュニティに宛てたメッセージの中で、この会合は「各国の首脳が生物多様性の危機の重大性に一丸となって取り組む約束を完全にとりつける特別な機会を提供する」ものだと述べています。さらに、国連事務総長のパン・ギムン氏がまもなく国際生物多様年の名誉大使の指名を公表します。

国際生物多様性年は、1月11日にドイツの首相アンゲラ・メルケル博士の主導のもと、ベルリンで正式に開始します。このたびのウェブサイト開設では、ヨヘン・フラスバース氏が、ドイツ連邦環境省のノルベルト・ロッゲン大臣のメッセージを読み上げました。大臣のメッセージでは、「私たちの地球が提供する資源を責任を持ってしっかりと管理することは、政策立案者や政府間の協定にとどめられることではありません。それは私たち1人1人が担う役割なのです。私たち全員がその共同責任を受け入れなければなりません。科学、メディア、民間産業、市民、NGO、政府が主体となって一致団結することでしか、私たちの生命の自然基盤の劣化を食い止めるのに必要な対策は講じられません」ということが強調されていました。

2010年10月に日本の愛知県名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、193の締約国および協力機関を代表する1万人の参加者が見込まれており、国際生物多様性年も祝われます。日本の環境大臣で次期COP10の議長を務める小沢鋭仁氏は国際生物多様性年に寄せたメッセージで、「2010年10月に開かれる第10回生物多様性条約締約国会議の議長国として、日本は国際生物多様性年のメッセージを日本国内外に広げるあらゆる機会を利用していく」と述べました。

国際生物多様性年の閉会式は2010年12月に日本の石川県金沢市で行われます。時を同じくして、国連森林フォーラムとの協力で2011年の国際森林年が始まります。世界の生物多様性の80%以上が熱帯林に存在することから、生物多様性条約のもう一つの重要な年ということになるでしょう。

国際生物多様性年のウェブサイトでは、生物多様性について学び、国際生物多様性年についてより深く知る機会を提供しています。例えば、私たちの暮らしの中で生物多様性が果たす重要な役割や生物多様性に起きていること、生物多様性の損失に対処するために世界中で行われていること、国際生物多様性年に記念行事を行う方法、また行事にあたって利用できる資料などがあります。

より詳しい国際生物多様性年に関する情報と今後の国際イベントのスケジュールはこちらのサイトhttp://www.cbd.int/2010/welcomeに掲載されています。

 2010年国際生物多様性年のウェブサイト