国際

イラク、生物多様性条約192ヶ国目の締約国に

2009.08.17

イラク南部湿原と住民(2005年、ジカール州)

イラク南部湿原と住民(2005年、ジカール州) Source: UNEP

イラクは7月28日に生物多様性条約加盟に向けた文書を国連事務総長に寄託、2009年10月26日に正式に、生物多様性条約の第192ヶ国の締約国になる。

イラク政府は、地球規模の環境問題に取り組んでおり、2003年からは、中東で最大の湿地生態系であり、環境面だけでなく社会文化的にも重要なチグリス・ユーフラテス川合流域の湿地帯保全に取り組んできた。この地域は、上流のダム建設や排水施設により破壊されてきた。イラクは国連環境計画(UNEP)や日本政府などの支援を受けて、チグリス・ユーフラテス川湿地帯の回復に成果を挙げており、今後この地域の国立公園化および世界遺産への登録を目指す。

湿原の女性住民を対象とした環境啓発ワークショップ(2007年、バスラ州)

湿原の女性住民を対象とした環境啓発ワークショップ(2007年、バスラ州) Source: UNEP

アーメッド・ジョグラフ生物多様性条約事務局長は、イラクの条約加盟を歓迎して、「現在大きな課題に直面しているイラク国民や政府が生物多様性を守ると宣言したということです。2010年目標の達成のための国際社会の一層の努力が必要とされているこの時期に加盟が表明されました。イラクによる貢献は、私たちのこの地球のいのちを守るために国際的・全世界的な連携が急がれていることを体現しています。2010年10月に名古屋で開催される第10回締約国会議(COP10)でイラクを締約国として迎えることを楽しみにしています」と述べた。

さらに、ジョグラフ事務局長は、名古屋COP10で未締約の3カ国が加わり、生物多様性条約が全世界のものになることへの期待を表明した。

生物多様性条約事務局プレスリリース(2009年8月13日)(英文 PDF)