文化・歴史
2009.08.07
「森のジュースに集まる虫たち」 画・熊田千佳慕
―熊田千佳慕さんが8月13日に逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします―
"命や自然の大切さを子どもたちに伝えたい。"「ファーブル昆虫記」の絵本化をライフワークにしている99歳の細密画家、熊田千佳慕(くまだちかぼ)さん。熊田さんの代表作220点を一堂に集めた展覧会が、8月12日(水)から24日(月)まで銀座松屋で開催されます。
熊田さんは、戦後、「子供たちによい絵本を読ませてあげたい」と商業デザインから絵本作家の道へ。『ふしぎの国のアリス』の日本初の絵本や『みつばちマーヤの冒険』『オズの魔法使い』など名作の挿絵を描きます。
1枚の絵に徹底して時間をかける徹底した観察に基づいたリアルな画法は評判を呼び、絵本のみならず、花や虫、動物などを描いた図鑑、ファンタジーの名作などを次々に生み出しました。
70歳ころから『ファーブルの昆虫記』に登場する虫たちを描くことをライフワークにし、この『ファーブル昆虫記の虫たち』シリーズは、1981年と1983年にイタリアのボローニャ国際絵本原画展に入選するなど、国際的にも高く評価されました。1989年には、作品集『KUMADA CHIKABO'S LITTLE WORLD』(全7巻)で小学館出版文化賞を受賞しました。
「シラカンバ林にすむ生き物と植物」
画・熊田千佳慕
熊田さんはいまも毎日、天真爛漫で幸福な少年時代の心のままに、虫や花を観察し、ライフワークである『ファーブル昆虫記の虫たち』の完成を目指して、こつこつと絵筆を動かしています。花や虫を愛し、自らの信念を貫き忠実に生きる熊田さんの99年は、現代社会でもてはやされている効率化や合理化といったものとは対極に位置するものです。しかし、こういった時代だからこそ、熊田さんが生み出す作品はより一層輝きを増し、見る人に驚きや感動を与えます。
銀座松屋の展示では、『ファーブル昆虫記の虫たち』シリーズの原画60点や昆虫の細密画約100点をはじめ、花や野菜の細密画、ネコや犬、パンダ、ホッキョクグマなどの動物画、若き日に手がけた絵本原画などが展示されます。
イベント情報の詳細は、
イベントカレンダー 「99歳の細密画家 プチファーブル・熊田千佳慕展」をご覧ください。
「99歳の細密画家 プチファーブル・熊田千佳慕展」の入場券をJAPAN HOTSPOTよりペアで10組の方に差し上げます。
ご希望の方は、件名に「熊田千佳慕絵画展チケット申し込み」とご記入のうえ、住所、氏名、連絡先電話番号を本文内に明記し、connect@japanhotspot.netまでメールにてお申し込みください。
8月12日までにご希望多数の場合は、抽選とさせていただきます。それ以降も残部がある場合は順次お送りいたします。個人情報はチケット発送の目的のみに使用し、配布終了後適切に破棄します。
※画像の無断転載はかたくお断りいたします。